金葎・葎草(読み)かなむぐら

精選版 日本国語大辞典 「金葎・葎草」の意味・読み・例文・類語

かな‐むぐら【金葎・葎草】

〘名〙 クワ科のつる性一年草。各地の原野、道ばた、荒地などに生え、他物にからみついて繁茂する。茎、葉柄ともに小さいとげがある。葉は長柄をもち対生し、葉身は長さ七~一二センチメートルで掌状に分かれ、縁に鋸歯(きょし)がある。また、両面に粗毛を生じる。雌雄異株。夏から秋にかけ、葉腋(ようえき)から長さ約二〇センチメートルの花茎をのばし淡黄色の雄花を円錐状につける。雌花は帯紫褐色の球状で下垂する。茎および葉は漢方で煎(せん)じて飲めば健胃・利尿薬になる。くわむぐら。はなむぐら。むぐら。《季・夏》 〔康頼本草(1379‐91頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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