鈴木信太郎(洋画家)(読み)すずきしんたろう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「鈴木信太郎(洋画家)」の意味・わかりやすい解説

鈴木信太郎(洋画家)
すずきしんたろう
(1895―1989)

洋画家。明治28年8月16日東京・八王子に生まれる。1910年(明治43)白馬会洋画研究所で黒田清輝(せいき)に師事するが、のち帰郷して東京府立染色学校に入学。16年(大正5)文展に初出品。22年から二科展に出品し、石井柏亭(はくてい)の指導を受け、26年樗牛(ちょぎゅう)賞、36年(昭和11)二科会会員となる。のち55年(昭和30)同志一陽会を創立した。69年日本芸術院会員となり、88年文化功労者となった。色彩豊かな風景画に優れ、代表作に『長崎の家』がある。

[小倉忠夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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