朝日日本歴史人物事典 「鈴木浦八」の解説
鈴木浦八
生年:嘉永5.12.1(1853.1.10)
わが国の耕地整理の前身のひとつ「畦畔改良」(静岡方式)の普及,大成者。鈴木兵右衛門の長男として遠江国磐田郡富岡村加茂西(静岡県磐田市)に生まれる。明治20(1887)年居村加茂西の「畦畔改良」を集落を単位として実施した。同23年,第3回内国勧業博覧会に加茂西の畦畔改良成績を出品し,褒賞状を贈られた。これを機に諸方から招かれ,指導に当たり,その範囲は静岡県内46カ村をはじめ,岐阜,高知,千葉,宮城,山形の各県におよんだ。<参考文献>須々田黎吉「〈畦畔改良〉〈田区改正〉時代から耕地整理法の成立まで」(『明治農書全集』11巻)
(須々田黎吉)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報