普及版 字通 「鍵(漢字)」の読み・字形・画数・意味
鍵
常用漢字 17画
(旧字)
17画
[字訓] かぎ・くさび
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(建)(けん)。〔説文〕十四上に「鉉(げん)なり」とあり、鼎(ていけい)、すなわち鼎の両耳に木を通してもちあげる木をいう。また「一に曰く、車(しやかつ)なり」とあって、車輪の軸端を止めるくさびの意とする。錠前の意はの仮借であるが、のちその意に用いる字となった。
[訓義]
1. かぎ、錠前。
2. 鼎の耳づる、鼎。
3. くさび、車(しやかつ)。
4. 国語で、ピアノの鍵盤。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕鍵 クルルキ・ツルキ・カスカヒ・カギ・トザシ 〔立〕鍵 トジ・クルルキ・キカキ・クサビ・ヒサシ・カスカヒ・ツルキ・ヒロフ・キサス
[語系]
鍵・gianは同声。關(関)koan、管kuanは声義近く、みな関鍵の類をいう。牡(ぼ)を鍵、牝(ひん)を管という。
[熟語]
鍵関▶・鍵戸▶・鍵盤▶・鍵閉▶・鍵鑰▶
[下接語]
開鍵・管鍵・関鍵・機鍵・鍵・鉤鍵・封鍵
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報