鐘(漢字)

普及版 字通 「鐘(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 20画

(旧字)
20画

(異体字)鍾
17画

[字音] ショウ
[字訓] かね・つりがね

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は(童)(どう)。(憧)(しよう)の声がある。〔説文〕十四上に「樂なり」とあり、祭事宴席などに用いた。金文の〔宗周鐘〕に「用(もつ)て丕(おほ)いに顯(あき)らかなる考先王を各(せうかく)(昭格)す」、〔(ちゆ)公華鐘〕に「以て其の祭祀祀を(つつし)まん。以て大夫を樂しましめ、以て士庶士を(たの)しましむ」という。西周後期には編鐘も作られ、戦国期には律呂のことも精密となり、音階楽器として用いられた。

[訓義]
1. かね、つりがね、楽鐘。
2. とき、ときうつ鐘。
3. 字はまた鍾に作る。

[古辞書の訓]
和名抄〕洪 俗に於保加(おほかね)と云ふ 〔名義抄 カネ・ツキカネ/洪 オホカネ 〔立〕 ウヤマフ・カネ・カナシキ・オホカネ・ツク・ウツ・ツキカネ

[語系]
・鍾tjiongは同声。deong、衝thjiong、舂sjiongなどはみなくこと、衝撃を加えることをいう。は鼓して鳴らす器である。

[熟語]
鐘院・鐘・鐘鐘磬鐘鼓・鐘声・鐘石鐘鼎・鐘点・鐘銘鐘鳴鐘律鐘漏
[下接語]
応鐘・歌鐘・掛鐘・巨鐘暁鐘鐘・警鐘・撃鐘・鼓鐘・午鐘・叩鐘・洪鐘・黄鐘・時鐘・晨鐘・疎鐘・霜鐘・沈鐘・鼎鐘・点鐘・半鐘・晩鐘・編鐘・暮鐘・梵鐘・鳴鐘・夜鐘・林鐘・漏鐘

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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