長尾 いく子(読み)ナガオ イクコ

20世紀日本人名事典 「長尾 いく子」の解説

長尾 いく子
ナガオ イクコ

明治期の超能力者



生年
明治4年(1871年)

没年
明治44(1911)年2月26日

出生地
山口県徳山市

経歴
士族の生まれで17歳で判事と結婚。2児の母親となったが、明治の末ごろ、念写の能力を買われて一躍、時の人に。自宅には東大京大の教授たちが入れ替わり押しかけて念写をさせるようになり、“千里眼の女”御船千鶴子とともに明治43、44年にかけてジャーナリズムを巻き込んだオカルト騒動を起こした。だが念写は詐術だと説く者が現れ、賛否両論の渦巻く中で約半年を過ごし御船千鶴子が自殺した直後風邪をこじらせ急逝

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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