長島(山口県)(読み)ながしま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「長島(山口県)」の意味・わかりやすい解説

長島(山口県)
ながしま

山口県南東端に位置し、熊毛(くまげ)郡上関(かみのせき)町に属す島。面積13.73平方キロメートル。『延喜式(えんぎしき)』にある「竈合(かまい)馬牧」の島で、北東端の上関港は古くは竈戸関(かまどぜき)ともいい、中世以来海関として知られ、近世には西瀬戸内航路上の要衝として栄えた。上関には町役場がある。沿岸には戸津(へつ)、白井田(しらいだ)、蒲井(かまい)、四代(しだい)の半農半漁の小海村があり、階段耕地が発達し、ミカン畑が多い。本土とは全長220メートルの上関大橋により結ばれる。沖ノ浦、中ノ浦に海水浴場がある。人口2224(2000)。

三浦 肇]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android