長良川水害訴訟

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

長良川水害訴訟

水害の翌77年、旧墨俣町の800人、安八町の1200人がそれぞれ損害賠償を求めて国を訴えた。安八訴訟で岐阜地裁は82年、「堤防の管理ミス」を認め、住民が勝訴した。しかし、その後「国の河川管理には財政的、時間的制約がある」とする大東水害訴訟の最高裁判決(84年)が出された後、安八訴訟も名古屋高裁(90年)、最高裁(94年)と敗訴した。墨俣訴訟は地裁判決(84年)から敗訴だった。その後、水害訴訟は今年の東海豪雨判決に至るまでほとんど住民敗訴が続く。安八訴訟の地裁勝訴は、国の責任を広く認めていた時代の最後の判例だった。

(2006-09-09 朝日新聞 夕刊 1総合)

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