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長谷川勘兵衛(11代) はせがわ かんべえ

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

長谷川勘兵衛(11代) はせがわ-かんべえ

1781-1841 江戸時代後期の歌舞伎大道具方。
天明元年生まれ。舞台装置,とくに道具仕掛けや怪談物の工夫にすぐれる。3代尾上(おのえ)菊五郎のために「四谷怪談」の戸板返し,提灯(ちょうちん)抜けなどの仕掛けを考案した。天保(てんぽう)12年8月8日死去。61歳。

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朝日日本歴史人物事典の解説

長谷川勘兵衛(11代)

没年:天保12.8.8(1841.9.22)
生年:天明1(1781)
文化文政期の江戸で活躍した歌舞伎大道具方の棟梁。3代目尾上菊五郎と親しく,4代目鶴屋南北作「東海道四谷怪談」の戸板返し,提灯抜けの仕掛けなどの考案,同じく南北作「独道中五十三次」の6幕25場53段返しにおよぶ大道具の転換法を創案するなど,仕掛け物に才能を発揮した。蛇の目回し,引割,迫りなど舞台機構の改良にも努め,長谷川家中興の祖といわれる。 孫に当たる14代目勘兵衛は明治期に活躍し,5代目菊五郎主演の河竹黙阿弥作「鳴響茶利音曲馬」「風船乗評判高閣」(通称「スペンサーの風船乗り」)の仕掛けを成功させ,また明治20(1887)年に最初の天覧歌舞伎が行われた井上馨外相邸の仮設舞台の設計や,37年アメリカ・セントルイスにおける万国博覧会の日光陽明門の模型建造など,開化期にふさわしい大道具方として名を残した。<参考文献>14代目長谷川勘兵衛・安部豊「劇界秘録/長谷川勘兵衛実話」(『演芸画報』1928年2月~29年1月号)

(藤波隆之)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について | 情報

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