閏(漢字)

普及版 字通 「閏(漢字)」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 12画

[字音] ジュン・ニン
[字訓] うるう

[説文解字]

[字形] 形声
字は王に従うものとされるが、おそらく壬(じん)声の字であろう。〔説文〕一上に「餘なり。五にして再び閏す。(こくさく)(月初めの儀礼)の禮、天子宗に居り、閏には門中に居る。王の門中に在るに從ふ」とするが、そのような閏月告朔の礼を証しうるものはなく、古文家の礼説にみえるのみである。〔爾雅、釈天〕に「、壬に在るをと曰ふ」とあり、壬に任大・閏余の意がある。卜文・金文には閏月を十三月といい、西周期にも年末置閏のときにはなおその称を用いた。

[訓義]
1. うるう、閏月、余分の月。
2. 正統に対して、正統でないものをいう。

[古辞書の訓]
名義抄〕閏 ウルフ 〔字鏡集〕閏 ウルフ・アマル

[語系]
閏・潤njiunは同声。壬・任・妊njimも声近く、この系列の語にみな壬大・肥潤の意がある。

[熟語]
閏位・閏月閏日閏年・閏余閏暦
[下接語]
告閏・再閏・歳閏・正閏

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android