阿部 正行(読み)アベ マサユキ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「阿部 正行」の解説

阿部 正行
アベ マサユキ


職業
能楽師(観世流師範)

生年月日
明治44年 10月1日

出生地
北海道 伊達市

学歴
室蘭中(旧制)〔昭和4年〕卒

経歴
農家に生まれ、昭和4年旧制室蘭中を卒業。6年満州に渡り、南満州鉄道に入社、長春に勤務。上司に謡の特訓を受ける。16年華北交通東京支社に転任、観世流山階信弘師に入門。22年室蘭で観世流師範として独立し、阿部正謡会を創立。23年「小督ツレで初舞台。32年東京・観世会館での「石橋」披演を皮切りに毎年東京の舞台に立つ一方で室蘭でも各種能会を開催。50年日本能楽会会員に選ばれると同時に東北・北海道で唯一の重要無形文化財(能楽)保持者に認定される。54年に能会を主催する発心会を結成。以来公演を重ね、61年6月室蘭で最後の主催公演を行った。

所属団体
日本能楽会

受賞
室蘭市文化功労賞〔昭和52年〕,北海道文化奨励賞〔昭和54年〕,室蘭文化連盟芸術賞〔昭和54年〕,室蘭市民栄誉賞〔昭和57年〕

没年月日
平成13年 2月18日 (2001年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

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