限定的弾道ミサイル防御システム(読み)げんていてきだんどうミサイルぼうぎょシステム(英語表記)global protection against limited strikes; GPALS

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

限定的弾道ミサイル防御システム
げんていてきだんどうミサイルぼうぎょシステム
global protection against limited strikes; GPALS

アメリカ本土,在外米軍,友好・同盟国を偶発的,限定的,あるいは軍の独断による弾道ミサイル攻撃から防御するためのシステム。 G.H.ブッシュ大統領が 1991年1月の一般教書で明らかにした。冷戦終結後の戦略環境に呼応して,ソ連の戦略核ミサイル攻撃からの防衛を主眼として進めてきた戦略防衛構想SDI計画を縮小し,弾道ミサイルの拡散によって生じる脅威の増大,政治的不安定に基づく弾道ミサイルの使用可能性の増大,戦略兵器削減の継続といった諸要因に基づき,旧ソ連の事故・偶発的攻撃や第三世界からのミサイル攻撃に対する防御に重点を移した。その内容は,(1) 戦域ミサイル防衛 TMD,(2) アメリカ本土ミサイル防衛 NMD,(3) 宇宙配備関連技術の3要素からなるシステムであったが,その後財政上の問題から (3) は中止され,(1) (2) はミサイル防衛に一本化された。

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