険難・嶮難(読み)けんなん

精選版 日本国語大辞典 「険難・嶮難」の意味・読み・例文・類語

けん‐なん【険難・嶮難】

〘名〙 (形動)
① 道や地勢などがけわしく、進むのに困難なこと。また、そのさま。険阻。険峻。
続日本紀‐和銅六年(713)九月己卯「山川遠隔、道路嶮難
※高野本平家(13C前)二「いかんが歩を嶮難(ケンナン)の路にはこばん」 〔楚辞九歌山鬼
② 苦しみ悩むこと。困難なこと。その苦しみや困難。また、そのさま。
将門記(940頃か)「貞盛は既に多年険難を歴て今、兇怒の類を誅せり」 〔春秋左伝注‐閔公元年〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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