隠岐の島町(読み)おきのしま

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「隠岐の島町」の意味・わかりやすい解説

隠岐の島〔町〕
おきのしま

島根県北東部,島根半島の北方約 45~90Kmの日本海にある隠岐諸島の町。2004年10月西郷町,布施村,五箇村,都万村の島後全体が合体し成立。中心集落の西郷は,西郷湾に流入する八尾川と宇尾川の三角州上に立地し,古くは隠岐国国府国分寺が置かれた政治の中心地であった。江戸時代には西回り航路の風待ち港,避難港として,明治以降は沖合漁業基地として発展。西郷湾では真珠,ハマチの養殖が行なわれる。布施は林業が盛んで隠岐スギは有名。北西部には大韓民国(韓国)との間で領有をめぐり係争中の竹島がある。後醍醐天皇の配流の地として知られ,隠岐国分寺跡(境内は国指定史跡),玉若酢命神社などがあり,同神社の八百スギ,高尾暖地性濶葉樹林,沖島のオオミズナギドリ繁殖地は国指定天然記念物。国指定名勝・天然記念物の白島海岸,海苔田ノ鼻があり,一帯大山隠岐国立公園に属する。隠岐国分寺蓮華会舞は国指定重要無形民俗文化財。本土とを結ぶ定期船,定期航空便がある。面積 242.82km2(竹島の面積 0.20km2を含む)。人口 1万3433(2020)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本歴史地名大系 「隠岐の島町」の解説

隠岐の島町
おきのしまちよう

2004年10月1日:隠岐郡布施村西郷町五箇村都万村合併
【布施村】島根県:隠岐郡
【西郷町】島根県:隠岐郡
【五箇村】島根県:隠岐郡
【都万村】島根県:隠岐郡

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android