電力の需給調整

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

電力の需給調整

電気は基本的にはためられないので、需要と供給を釣り合わせる必要がある。変動する消費電力に合わせて、各発電設備の発電量を調整しなければならない。原子力は「ベース電源」と呼ばれ、一定の出力で継続運転している。消費電力に合わせて出力を上げ下げするのは、もっぱら火力発電だ。一方、風力や太陽光などの自然エネルギーから生まれる電力は、天気によって変化する。需給バランスを取るためには、消費電力だけでなく、自然エネルギーの変化にも合わせる必要がある。日本ではベース電源の原子力が3割を占め、さらに5割へ引き上げることで「安定供給」を目指していた。需給調整の余地は小さくなり、自然エネルギーを大量に導入するのは難しいとされていた。原子力の割合が減れば、自然エネルギーを導入しやすくなるが、一方で火力に頼る割合が増える。二酸化炭素の排出量増加につながり、地球温暖化対策との両立が難しくなる。

(2011-06-29 朝日新聞 朝刊 3総合)

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