震付(読み)ふるいつく

精選版 日本国語大辞典 「震付」の意味・読み・例文・類語

ふるい‐つ・く ふるひ‥【震付】

〘自カ五(四)〙
身体が激しくふるえる。わなわなとふるえる。寒さや病気などのため、身体ががたがたふるえる。
※杜詩続翠抄(1439頃)二「其のをこりはちっともたがはず、やくびゃうのやうなり、有時ふるいつく故云寒」
② その物に対する愛情を制しがたく思わず抱きつく。また、その物に魅了され興奮のあまり取りつく。ふるえつく。
滑稽本浮世風呂(1809‐13)三「鼈甲の櫛さ。〈略〉山の恰好から何から今風で、最う最うふるひつく様だった」
口惜しさやいきどおりを抑えることができなくてむしゃぶりつく。
湯島詣(1899)〈泉鏡花〉四二「梓に顫着(フルヒツ)いて口惜がった時には」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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