霊亀(読み)レイキ

デジタル大辞泉 「霊亀」の意味・読み・例文・類語

れいき【霊亀】

奈良時代元正天皇の時の年号。715年9月2日~717年11月17日。

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精選版 日本国語大辞典 「霊亀」の意味・読み・例文・類語

れい‐き【霊亀】

[1] 〘名〙 霊妙不可思議な亀。祥瑞のある亀。また、うらないに用いる、神聖な亀の甲。
続日本紀‐霊亀元年(715)八月丁丑「左京人大初位下高田首久比麻呂献霊亀」 〔易経‐頤卦〕
[2] 奈良時代、元正天皇の代の年号。和銅八年(七一五)九月二日に改元、霊亀三年(七一七)一一月一七日に至って養老となる。霊亀献上にちなむ。出典は「易経‐頤卦」の「初九、舎爾霊亀」。

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日本の元号がわかる事典 「霊亀」の解説

れいき【霊亀】

日本の元号(年号)。奈良時代の715年から717年まで、元正(げんしょう)天皇の代の元号。前元号は和銅(わどう)。次元号は養老(ようろう)。715年(和銅8)9月2日改元。左京職(さきょうしき)より瑞亀(ずいき)が献上されたことを瑞祥として改元が行われた(祥瑞改元)。霊亀は古代中国の神話などに登場する聖獣で、麒麟(きりん)、鳳凰(ほうおう)、応竜(おうりゅう)とともに四霊のひとつとされる。716年(霊亀2)年には、阿倍仲麻呂(なかまろ)・吉備真備(きびのまきび)・僧玄昉(げんぼう)らの第8次遣唐使が派遣されている。

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世界大百科事典(旧版)内の霊亀の言及

【カメ(亀)】より

…中国,韓国では亀跌(きく)と称して石碑の台に亀の石彫を用いるのがふつうである。中国では亀は神亀,霊亀などと称され,その甲の文様(亀甲紋,亀背紋)は吉祥の意味をもって衣料,家具その他に多用される。古代西アジアの陶器画に描かれる亀は,おそらく水の象徴であろう。…

※「霊亀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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