青森県弘前市(読み)ひろさき〈し〉

日本の地名がわかる事典の解説

〔青森県〕弘前〈市〉(ひろさき〈し〉)


青森県南西部、津軽平野南部の市。
県西部の産業・文化の中心地。東に八甲田連峰、西に岩木山、南には世界自然遺産の白神山地が連なり、市の南端は秋田県に接する。2006年(平成18)2月、旧・弘前市と中津軽郡岩木町、同相馬村が合併して現在の姿となった。旧・弘前市には、江戸時代初期に津軽氏が弘前城を築き、以来城下町として発展。1871年(明治4)県庁が青森に移転し一時衰退したが、1896年に陸軍第8師団が設置され、軍都として再生。第二次世界大戦後、被災した青森師範・青森医専が青森市から移転し、弘前高校・弘前医科大学などとともに国立弘前大学として開校した。現在では3大学・2短期大学・10の高等学校を有する学園都市。古くからリンゴ・津軽米の主産地、一大集散地。リンゴ加工食品・津軽塗・清酒醸造の地場産業のほか電機などの近代工場も操業。土手町(どてまち)地区を中心とした商店街は津軽平野一帯を商圏とする。
毎年8月に行われるねぷたまつりは東北地方屈指の夏祭りで、国の重要無形民俗文化財。国の史跡弘前城跡のある弘前公園では冬に雪燈籠まつり、春にはさくらまつりが催される。若党(わかどう)町を中心とする仲町は武家屋敷としての街並みの保存状態がよく、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。旧・岩木町地区は、津軽国定公園に属する岩木山の山麓に広がり、稲作・リンゴ栽培・酪農が盛ん。岩木山周辺では百沢(ひゃくざわ)温泉・嶽(だけ)温泉・湯段(ゆだん)温泉などがわく。有料道路津軽岩木スカイラインで、岩木山の八合目まで上ることができる。旧・相馬村地区にあるリゾート施設星と森のロマントピアには、40cm反射望遠鏡を備えた天文台「銀河」がある。

出典 講談社日本の地名がわかる事典について 情報 | 凡例

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