(読み)うなずく

精選版 日本国語大辞典 「頷」の意味・読み・例文・類語

うな‐ず・く ‥づく【頷】

〘自カ五(四)〙
了解肯定承諾勧誘などの気持を表わすために首を縦に振る。首を前へ曲げて合図する。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
※竹取(9C末‐10C初)「翁答ふ『さだかに作らせたる物と聞きつれば、返さむ事いとやすし』とうなづきをり」
心中納得、了解する。合点する。うべなう。
滑稽本・麻疹戯言(1803)麻疹与海鹿之弁「おまへの僻説御尤、唯唯として点頭(ウナヅキ)去ぬ」

うな‐ず・ける ‥づける【頷】

〘自カ下一〙 (「うなずく(頷)」の可能動詞) なるほどと思われる。納得がいく。理解できる。承認できる。
故旧忘れ得べき(1935‐36)〈高見順〉七「これが〈略〉篠原とでもいふのなら、頷けないこともないが」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android