顎・腭(読み)あごた

精選版 日本国語大辞典 「顎・腭」の意味・読み・例文・類語

あごた【顎・腭】

〘名〙 (「あぎと」の変化したものという)
近世、「あご」をいう俗語
※浮世鏡(1688)「あげ、あごた、腭(あぎ)也」
談義本・地獄楽日記(1755)四「いま一言(いちごん)いうて見よ、腮(アゴタ)を切って切下げん」
② ものを言うこと。ものいい。もんく。口のきき方。
※歌舞伎・関取菖蒲𥿠(1797)二幕「ゑらい顎(アゴタ)ぢゃ」

がく【顎・腭】

〘名〙 動物の口の器官一つ食物をかんだり、音声を発するのに用いる。脊椎動物では上顎下顎から成るが、無脊椎動物では分類群によってさまざまである。あご。
色葉字類抄(1177‐81)「腭 ガク アキ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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