精選版 日本国語大辞典 「飛越」の意味・読み・例文・類語
とび‐こえ【飛越】
[1] 〘名〙
① とびこえること。高い所をとび上がって越すこと。また、その技。
② とびこすことができるほどの小さい溝。とびこし。
※雲形本狂言・飛越新発意(室町末‐近世初)「いや、何かと申す内に飛越(トビコエ)へ参りました。誠に川へ来ました」
とび‐こ・す【飛越】
〘自サ五(四)〙
① とんでその上を越す。
※古文真宝桂林抄(1485頃)坤「つちくれを飛こすよりやすきぞ」
※俳諧・其袋(1690)秋「夕霞日々に重なる鞠の音〈露沾〉 白き胡蝶の垣を飛越す〈沾荷〉」
とび‐こ・える【飛越】
〘自ア下一(ヤ下一)〙 とびこ・ゆ 〘自ヤ下二〙
① とんで上を越える。とびこす。
※万葉(8C後)一五・三六八七「あしひきの山等妣古由留(トビコユル)雁がねは都に行かば妹に逢ひて来ね」
② 順序をとばして上に進む。
ひ‐えつ ‥ヱツ【飛越】
〘名〙
① 物の上を飛んで越すこと。飛び越えること。
※性霊集‐三(835頃)勅賜屏風書了即献表「一悚一懼、心魂飛越」
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