食年(読み)しょくねん(英語表記)eclipse year

精選版 日本国語大辞典 「食年」の意味・読み・例文・類語

しょく‐ねん【食年】

〘名〙 太陽黄道白道との交点を出発してから、再びその交点を通過するまでの時間。三四六・六二〇日。日食月食はほぼこれを周期として起こる。

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デジタル大辞泉 「食年」の意味・読み・例文・類語

しょく‐ねん【食年】

太陽が、天球上の黄道と白道との二交点のうち片方を通過してから、再びそこを通過するまでの時間。約346.62日。日食・月食の周期を示す。起こる可能性の周期は0.5食年。

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改訂新版 世界大百科事典 「食年」の意味・わかりやすい解説

食年 (しょくねん)
eclipse year

太陽が黄道上を年周運動する際,黄道と白道との交点(白道の昇交点,または降交点)を通過して再び同じ交点に戻るまでの平均時間をいう。この交点は,太陽による摂動のため18.6年の周期で黄道上を逆行するため,1恒星年より短く346.620日である。太陽は半食年ごとに白道の交点を通過するが,日月食が起こるのはその前後に限られる。すなわち,その前後で朔になれば日食,望になれば月食が起こる。
サロス周期
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「食年」の意味・わかりやすい解説

食年
しょくねん
eclipse year

太陽が白道黄道の交点の1つを通過してから次にそこを通過するまでの時間。月の交点の会合周期にあたる。その長さは約 346.62日で,食の周期の一つである。 19食年をサロスといい,他の条件と相まって,最も顕著な食の周期となる。

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百科事典マイペディア 「食年」の意味・わかりやすい解説

食年【しょくねん】

太陽の黄道上の年周運動において,太陽が黄道と白道の交点を通過してから再び同じ交点にくるまでの平均時間。太陽による摂動のために交点は18.6年の周期で黄道上を逆行するため,1食年は1恒星年より短く,346.620日。

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