飢死・餓死(読み)うえしぬ

精選版 日本国語大辞典 「飢死・餓死」の意味・読み・例文・類語

うえ‐し・ぬ うゑ‥【飢死・餓死】

〘自ナ変〙 (「うえじぬ」とも) 空腹のために死ぬ。餓死する。
今昔(1120頃か)二九「餉も无くて空(うつほ)なれば、〈略〉既に餓死(うゑしに)(はべり)なむとす」

かつえ‐し・ぬ かつゑ‥【飢死・餓死】

〘自ナ四〙 かつゑし・ぬ 〘自ナ変〙 飢えて死ぬ。餓死する。
咄本醒睡笑(1628)七「あれほど下手では、はるばると下りたりとも、聞く者あるまい。かつゑ死なうかと思ひ、ふびんさに泣いたよ」

うえ‐じに うゑ‥【飢死・餓死】

〘名〙 空腹のために死ぬこと。飢えて死ぬこと。がし。〔伊京集(室町)〕
※松翁道話(1814‐46)三「是等は一向うゑ死(ジニ)しさうなものぢゃけれど」

かつえ‐じに かつゑ‥【飢死・餓死】

〘名〙 飢えて死ぬこと。うえじに。
三河物語(1626頃)一「御普代之衆は、手と手を取相て、かつゑしに候はんにやと云」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android