朝日日本歴史人物事典 「飯田新七(2代)」の解説
飯田新七(2代)
生年:文政10(1827)
江戸末期・明治初期の商人。京都の香具商上田家に生まれ,幼名は直次郎。呉服商に奉公し,嘉永4(1851)年飯田家に入婿,新太郎と改名。翌年家督を継ぎ2代新七を襲名。安政2(1855)年家業を呉服木綿商に転換させて高島屋の基礎を築いた。「自利利他」の精神を守り,仕入先との良好な関係をつくって良品廉価販売を貫いた。博覧会への出品,外商との美術織物の取引,段通店の開店など,進取性を発揮して業容を拡大する一方,店員身分制度を導入して組織を整備した。<参考文献>高島屋150年史編纂委員会編『高島屋150年史』
(前田和利)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報