飲潰(読み)のみつぶす

精選版 日本国語大辞典 「飲潰」の意味・読み・例文・類語

のみ‐つぶ・す【飲潰】

〘他サ五(四)〙
① 酒を飲んでむなしく日を暮らす。
飲酒にふけって財産をすっかりなくす。飲みたおす。
俳諧・通し馬(1680)「大地震壺中の天地かへしけり〈梅朝〉 飲つふされし家々の露〈尾蠅〉」
※後裔の街(1946‐47)〈金達寿〉五「酒代を出しなさいよ、酒代を。今夜もいったいそれでなん軒飲みつぶしてきたのよ」

のみ‐つぶ・れる【飲潰】

〘自ラ下一〙 のみつぶ・る 〘自ラ下二〙 ひどく酔って身体の自由がきかなくなる。泥酔してその場に倒れる。
煙管(1933)〈新田潤〉「橋近くの居酒屋でよく飲みつぶれて、馬車の中で正体なく眠込んで了ふことも」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android