精選版 日本国語大辞典 「飽・厭・倦」の意味・読み・例文・類語
あ・く【飽・厭・倦】
〘自カ四〙
① みたされた気持になる。満足する。たんのうする。
※万葉(8C後)一五・三六一六「沖つ風いたく吹きせば吾妹子(わぎもこ)が嘆きの霧に安可(アカ)ましものを」
② 十分になってもうたくさんだと思う。いやになる。飽きる。
※方丈記(1212)「魚は水にあかず」
※土左(935頃)承平四年一二月二二日「かみなかしも、ゑひあきて」
あ・きる【飽・厭・倦】
① 十分になってもうたくさんだと思う。物事が長く続いたりして、いやになる。
※洒落本・契情買言告鳥(1800)上「ばかのろいがあきられるまでは」
② (動詞の連用形に付けて補助動詞的に用いる) 十分に…する。…することにあきあきする。
※幼学読本(1887)〈西邨貞〉七「蚕が已に食ひ飽きて最早少しも食はざる頃は」
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