香川真司(読み)かがわしんじ

知恵蔵 「香川真司」の解説

香川真司

1989年3月17日生まれのプロサッカー選手。兵庫県神戸市出身。尽きぬ運動性と巧みなドリブル俊敏な飛び出しなど積極的な攻撃が得意なミッドフィルダー。
幼少期にサッカーを始め、マリノFC、神戸NKサッカークラブを経て、12歳で単身神戸を離れ、FCみやぎバルセロナ所属となり、以後仙台で育つ。2006年宮城県黒川高等学校在学中、高校2年生でU-18東北代表に飛び級選出され出場した。同年のセレッソ大阪入団を期に提携先のウィザス高等学校(通信制)へ転校し、卒業。セレッソ大阪入団は高校卒業前の選手としては、Jクラブのユース所属選手の昇格を除くと、史上初のJリーグとのプロ契約であった。
北京五輪日本代表(U-23)に、平成生まれとして初めてのサッカーオリンピック選手として選出(飛び級)され、リーグ戦では35試合の出場で16得点10アシストを記録。
10年にドイツ、ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムントに完全移籍(育成補償金約4000万円)。同年UEFAヨーロッパリーグでは8試合で4ゴールの成績。国際サッカー連盟(FIFA)発表の「2011年期待の若手13人」に選ばれた。悔しさもバネにできる向上心を持つ努力家で、今後更に伸びる可能性を強く感じさせる。
2011年1月には、アジアカップカタール大会の代表メンバーに選ばれた。アルベルト・ザッケローニ監督から得点力を買われ、背番号エースナンバーの10番。残念ながら、準決勝(韓国戦)で右足を負傷戦列を離れ一人帰国した。しかし、その活躍はオーストラリアとの決勝を制したアジアカップ優勝への原動力となった。1月30日「右第5中足骨(右足小指の部位)」の手術、現在国内でリハビリ中。
ボルシア・ドルトムントは2011年期、他チームへの移籍について完全否定している。

(菘(すずな)あつこ  フリーランス・ライター / 2011年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「香川真司」の解説

香川真司 かがわ-しんじ

1989- 平成時代のプロサッカー選手。
平成元年3月17日生まれ。ポジションMF。FCみやぎバルセロナユースをへて,平成18年セレッソ大阪に入団し,翌年からレギュラーとなる。20年北京五輪の日本代表。同年キリンカップのコートジボワール戦で国際Aマッチ初出場。攻撃的なMFとして活躍,21年J2リーグの得点王となる。22年ドイツ1部リーグのボルシア・ドルトムントに移籍し,同チームのリーグ2連覇に貢献するなど活躍。24年イングランド・プレミアリーグマンチェスターユナイテッドに移籍。同年アジア・サッカー連盟最優秀国際選手にえらばれる。26年FIFAワールドカップ(ブラジル大会)の日本代表にえらばれる。同年再びボルシア・ドルトムントに移籍。兵庫県出身。ウィザス高卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android