馬頭・午頭(読み)うまのかしら

精選版 日本国語大辞典 「馬頭・午頭」の意味・読み・例文・類語

うま‐の‐かしら【馬頭・午頭】

〘名〙
① (馬頭) 頭は馬、体は人間の形の、地獄の獄卒。めず。
今昔(1120頃か)六「我、初め馬より落て悶絶(もんぜつ)せし時、忽に、馬の頭(かしら)・牛の頭の鬼有て、大なる車を持来る」
② (午頭) 和船の中央部からやや後部の切船梁に結合する二本の垂直材。船底のかじき船梁から立ち、上端は歩桁(あゆみ)に結合し、その下やぐら内部は物見といって、午の頭の間に引戸を設け、随時船底の淦(あか)の状況を見得るようにしてあり、その左右には物入れ、神だな、仏壇などを設ける。駒の頭。二本立。〔和漢船用集(1766)〕
③ 「ジョーロ(如雨露)」のこと。〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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