普及版 字通 「駄(漢字)」の読み・字形・画数・意味
駄
常用漢字 14画
(異体字)
13画
[字訓] のせる
[説文解字]
[字形] 形声
正字はに作り、大(たい)声。〔説文新附〕十上に「物をふなり」とあり、馬の背に駄載することをいう。駄載して運ぶ賃金を、駄賃という。
[訓義]
1. うまのに、つみに、くらに。
2. のせる、つむ、はこぶ。
3. にうま。
4. 荷数の助数詞。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕駄 尓於保須(におほす)〔名義抄〕・駄 ニオヒウマ 〔字鏡集〕駄 モノオフウマ・ニオヒムマ
[語系]
(駄)・佗・駝daiは同声。佗は〔説文〕八上に「するなり」とあり、馬など畜類に駄載することを、また佗という。它は蛇頭で、膨(ふく)らみのある形。膨らんだ荷を負うことを佗という。駝(たくだ)(らくだ)は〔漢書、匈奴伝上〕に「佗」に作り、駄載する意の名である。
[熟語]
駄運▶・駄騎▶・駄載▶・駄馬▶・駄背▶
[下接語]
下駄・雪駄・象駄・逓駄・馬駄・無駄・驢駄
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報