骨・カルシウム代謝剤(骨粗鬆症治療剤)(読み)ホネカルシウムタイシャザイコツソショウショウチリョウザイ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 の解説

骨・カルシウム代謝剤(骨粗鬆症治療剤)

骨・カルシウム代謝剤とは


 骨粗鬆症は老人疾患のひとつで、その治療剤として各種の薬が開発され、効果をあげています。


 卵胞ホルモン剤は、骨粗鬆症の治療剤として閉経後や高齢者にも有用ですが、ガン発生のリスクを高めるので定期的な検診が必要となります。


 ビスフォスフォネート製剤は、骨粗鬆症の第1選択薬で、原因である骨吸収を強力に抑制し、骨量を増加させます。


 ビタミンD剤は、カルシウム不足が主体となるような高齢者や、腸からのカルシウム吸収が低下した人に推奨されます。


 ビタミンK2は、骨量が低く、血中ビタミンKが低い人に有効ですが、胆汁酸たんじゅうさんが吸収に必要なので必ず食後服用してください。


 イプリフラボン製剤は、閉経後及び老人性骨粗鬆症のいずれにも効果があります。


 骨粗鬆症治療剤は、服用が開始されたなら、中断することなく続けなければなりません。


ビスフォスフォネート製剤


イプリフラボン製剤


ビタミンK2剤


ラロキシフェン塩酸塩製剤


バゼドキシフェン酢酸塩製剤


テリパラチド製剤

出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報

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