20世紀日本人名事典 「高安 月郊」の解説
高安 月郊
タカヤス ゲッコウ
- 生年
- 明治2年2月16日(1869年)
- 没年
- 昭和19(1944)年2月26日
- 出生地
- 大阪市東区瓦町
- 本名
- 高安 三郎
- 別名
- 別号=愁風吟客
- 経歴
- 明治22年頃から歴史に取材した叙情詩を作り、また劇作を志す。「社会の敵」「人形の家」の一部訳載など、イプセンの最初の紹介者としても知られ、27年以降は劇作に専念。29年に上京して処女戯曲「重盛」を刊行。以後「真田幸村」「イプセン作社会劇」などを刊行し、また演劇改良運動にもとりくむ。昭和期に入ってからは劇作の筆を絶ち「東西文学比較評論」「東西文芸評伝」「日本文芸復興史」などを刊行。他の作品に「桜時雨」「後の羽衣」「ねざめぐさ」などがあり、詩集に「夜涛集」「春雪集」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報