高弁・高辯・高辨(読み)こうべん

精選版 日本国語大辞典 「高弁・高辯・高辨」の意味・読み・例文・類語

こう‐べん カウ‥【高弁・高辯・高辨】

[1] 〘名〙
① (高弁・高辨) 物事を判断する力にすぐれていること。また、弁説にたけていること。
霊異記(810‐824)上「唯代々の天皇、〈略〉或るは生まれながらにして高辨、兼ねて未事を委(し)り」
② (高弁・高辯) 大声で話すこと。
※俳諧・瀬とり舟(1704)「高弁で入歯を落す若局〈梅府〉」
③ (高弁・高辯) 偉そうに話すこと。
洒落本・水月ものはなし(1758)上「口に高弁(カウベン)を吐き」
[2] 鎌倉初期の華厳宗の僧明恵(みょうえ)の諱(いみな)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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