20世紀日本人名事典 「高村 光雲」の解説
高村 光雲
タカムラ コウウン
明治〜昭和期の彫刻家 東京美術学校名誉教授。
- 生年
- 嘉永5年2月18日(1852年)
- 没年
- 昭和9(1934)年10月10日
- 出生地
- 江戸・下谷北清島町(東京都台東区)
- 本名
- 高村 幸吉
- 旧姓(旧名)
- 中島
- 別名
- 幼名=光蔵
- 経歴
- 浅草の仏師・高村東雲に木彫を学び、明治22年東雲の妹の養子となり、高村姓を名のる。24年光雲と号す。10年第1回内国勧業博覧会で「白衣観音」が最高賞受賞。19年東京彫工会創立に参画。22年東京美術学校(現・東京芸術大学)開校と同時に雇いとなり、23年彫刻科教授に就任、以後37年間後進の指導にあたる。この間、26年シカゴ万博で「老猿」が受賞、ついで33年パリ博でも金賞・銀賞を、40年には東京勧業博覧会で「郭子儀」が1等協賛賞を受賞。木彫会の重鎮として、文展審査員などを務めた。作品に「楠公銅像」「西郷隆盛像」「倭鶏」「養蚕天女」など。著書に「光雲懐古談」がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報