高桑 義生(読み)タカクワ ギセイ

20世紀日本人名事典 「高桑 義生」の解説

高桑 義生
タカクワ ギセイ

大正・昭和期の小説家,俳人嵯峨野」主宰。



生年
明治27(1894)年8月29日

没年
昭和56(1981)年7月1日

出生地
東京・牛込

本名
高桑 義孝(タカクワ ヨシタカ)

別名
旧号=士心,筆名=加住 松花

学歴〔年〕
京北中学卒

経歴
読売新聞校正係、「秀才文壇」「新小説」などの編集者を経て、大衆作家(時代小説)となる。代表作に「黒髪地獄」「快俠七人組」「白蝶秘門」などがある。昭和12年日活(後の大映)に入社、京都撮影所脚本部長となり、長谷川一夫の「鳴門秘帖」や「無法松の一生」などを手がけた。また、京都に移って以来、京都の古寺・庭園を歩いて京都旧蹟研究の権威となる。俳句は48年から「嵯峨野」俳句会を主宰、広く嵯峨野一帯を愛し、その自然の美しさを詠んだ。「大衆文学全集―高桑義生集」、句集「嵯峨の土」、「新・京都歳時記」など多数の著作がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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