日本大百科全書(ニッポニカ) 「高森(町)(長野県)」の意味・わかりやすい解説
高森(町)(長野県)
たかもり
長野県南部、下伊那郡(しもいなぐん)の町。1957年(昭和32)市田(いちだ)、山吹(やまぶき)の2村が合併して成立。町域は天竜川右岸の扇状地、河岸段丘から、西部の中央アルプス(木曽(きそ)山脈)の山麓(さんろく)に及ぶ。段丘上は昭和初年まで一面のクワ畑であったが、現在はリンゴ、カキ、ナシ栽培や乳牛飼育が行われる。扇状地には水田が多い。天竜川に沿ってJR飯田(いいだ)線、国道153号が走り、山麓を旧三州街道、中央自動車道が走る。中心地区の市田は三州街道の宿で、干し柿(がき)の市田柿を特産する。10月中旬から一家総出で柿の皮をむき干し柿づくりが行われる。飯田市に接し最近は飯田市の住宅地化が進み、工場も進出している。面積45.36平方キロメートル、人口1万2811(2020)。
[小林寛義]
『『高森町史』(1972・高森町)』
[補完資料] |