高橋 正夫(読み)タカハシ マサオ

20世紀日本人名事典 「高橋 正夫」の解説

高橋 正夫
タカハシ マサオ

昭和期の労働者 血のメーデー事件犠牲者。



生年
昭和4(1929)年3月11日

没年
昭和27(1952)年5月1日

出生地
東京

学歴〔年〕
大東文化学院専門学校政経科〔昭和23年〕卒

経歴
厚生省社会局に勤め昭和24年東京都調査員を経て25年東京都民生局に入った。27年5月1日メーデーの際、東京都職員労組の隊列に参加してデモ行進、解散後、皇居前広場で警官隊との衝突に参加、楠公銅像付近で背後から拳銃で撃たれ即死した(血のメーデー事件)。35年父高橋正、母とよが損害賠償請求の訴えを起こし、45年1月28日、東京地裁民事第24部は警察官の拳銃射殺に違法、過失があったとして東京都に対し慰謝料など300万円の支払いを命ずる判決を下した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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