高田 重右衛門(読み)タカタ ジュウエモン

20世紀日本人名事典 「高田 重右衛門」の解説

高田 重右衛門
タカタ ジュウエモン

明治・大正期の養蚕家 高田式桑樹仕立法の発明者。



生年
嘉永2年2月13日(1849年)

没年
大正9(1920)年9月29日

出生地
出羽国平鹿郡増田町(秋田県)

経歴
石田四郎兵衛に奉公の後、12代目安倍五郎兵衛に“秋田式春切り桑樹栽培法”を学び、五郎兵衛の門人として代講も務めた。また同栽培法を更に工夫した“高田式桑樹仕立て法”や“高田刈り”を考案し、来講者も数百人におよび他県にまで伝習された。明治34年農科大学でこの方法を用いて実験を行い、“高田刈り”の名称は広く全国に知られるところとなり、農商務大臣功労賞、帝国発明協会功労賞碑・表彰状を受賞。また農商務省嘱託として桑の萎縮病を研究し藍綬褒章を受章した。長坂又兵衛との共著に「秋田式桑樹栽培法」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android