20世紀日本人名事典 「高野 素十」の解説
高野 素十
タカノ スジュウ
大正・昭和期の俳人,法医学者 新潟大学名誉教授;元・新潟医科大学学長。
- 生年
- 明治26(1893)年3月3日
- 没年
- 昭和51(1976)年10月4日
- 出生地
- 茨城県北相馬郡山王村大字神住(現・藤代町)
- 本名
- 高野 与巳(タカノ ヨシミ)
- 学歴〔年〕
- 東京帝大医科大学〔大正7年〕卒
- 学位〔年〕
- 医学博士〔昭和11年〕
- 経歴
- 東大法医学部教室に入局し、同僚の水原秋桜子らと俳句をはじめる。高浜虚子に師事し、昭和2年以降急速に頭角をあらわし、「ホトトギス」の四Sと称された。7年新潟医大助教授となり、同年ドイツへ留学し、9年帰国して教授となる。24年新潟医大学長、改組して新潟大学医学部教授・学部長、28年奈良医大教授を歴任し、35年以降は俳句に専念する。この間、28年より「桐の葉」雑詠選担当、32年5月より「芹」を創刊し主宰。高浜虚子の客観写生を忠実に継承した純写生派。句集に22年刊行の「初鴉」をはじめ「雪片」「野花集」と「素十全集」(全4巻、明治書院)がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）20世紀日本人名事典について 情報