鰻掴・鰻攫（読み）うなぎつかみ

精選版 日本国語大辞典

うなぎ‐つかみ【鰻掴・鰻攫】

〘名〙

① 鰻を手づかみで捕えること。また、鰻をつかむように物をにぎりしめること。

※滑稽本・七偏人（1857‐63）四「ぶらりと下りし陰茎を、鰻魚掴(ウナギツカ)みに引握(ひんにぎ)り」

② タデ科の一年草。各地の水湿地に生える。茎は高さ三〇センチメートルぐらい。角柱形でよく曲がり、稜(りょう)の上に逆向きのとげがある。葉は先の丸い矢尻形で五～八センチメートルぐらい。裏の中脈上にもとげがある。初夏、紅、または、へりに紅色を帯びた白い小さな花が数個ずつ集まって咲く。鰻もつかめるようなとげをもつところからいう。うなぎづる。〔日本植物名彙（1884）〕

③ (鰻をつかむとき、掌中におけば捕えやすいというところから) 植物「たかさぶろう」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙（1847）〕

出典　精選版 日本国語大辞典