日本大百科全書(ニッポニカ) 「鳥越(東京都)」の意味・わかりやすい解説 鳥越(東京都)とりごえ 東京都台東区(たいとうく)南部の地区。地名の由来は、1051年(永承6)源頼義(よりよし)・源義家(よしいえ)が前九年の役の際ここに陣を構えたが、周りは海で兵を進めることができなかった、たまたま鳥が飛び立って浅瀬を教えてくれたという伝説にちなむといわれる。そのとき、神の加護を信じ、白鳥大明神を鳥越神社と改称。神社は浅草寺(せんそうじ)とともに下町の人々に親しまれ、6月の夜祭は壮観である。一帯は卸売業の多い商業の地で、浅草橋、蔵前(くらまえ)に接する。南に蔵前橋通り、西に清洲(きよす)橋通りがある。[沢田 清] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例