鳧・計里(読み)けり

精選版 日本国語大辞典 「鳧・計里」の意味・読み・例文・類語

けり【鳧・計里】

〘名〙 チドリ科の鳥。全長約三五センチメートルで、大きさはハトぐらい。頭から胸まで灰色、背は黒褐色、腹部は白く胸に細い黒帯がある。くちばしは黄色で先端は暗黒色。あしが長く、チドリに似ているが翼はとがっていない。鳴き声は、ケリリ、ケリリと聞こえる。四~六月ころ枯れ草やコケ地面営巣。日本では近畿以北の低地にすみ、多雪地帯のものは冬は南方へ渡る。やまげり。《季・夏》
万葉(8C後)二〇・四三三九「国巡る獦子鳥(あとり)(かま)気利(ケリ)行き廻り帰り来までに斎ひて待たね」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android