普及版 字通 「鳴(漢字)」の読み・字形・画数・意味
鳴
常用漢字 14画
[字訓] なく・なる・きこえる
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 会意
口+鳥。口は祝を収める器の(さい)。神に祈り、鳥の声などによって占う鳥占(とりうら)の俗を示す字。〔説文〕四上に「鳥の聲なり」とするが、おそらく唯と同じ立意の字で、唯も隹(すい)(鳥)ととに従い、神意を卜し、神の承諾を求める俗をいう。ゆえに唯諾の意がある。卜辞に「鳴鳥あり」というのは神の啓示を得る意であろう。〔書、君〕に「我は則ち鳴鳥を聞かず。矧(いは)んや曰(ここ)に其れ能く(神意に)格(いた)るらんや」という文がある。〔詩〕に鳥声の発想をとるものがあり、神の来格を示すものが多い。
[訓義]
1. なく、とりがなく、とりのこえ。
2. なる、ならす、ひびく、ひびきわたる。
3. きこえる、有名となる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕鳴 ナル・ナク・イナナク・ホユ・イカソ・ナラス・イバユ/鳴鼓 ツツミヲナシテ
[熟語]
鳴▶・鳴軋▶・鳴鳶▶・鳴▶・鳴嚶▶・鳴珂▶・鳴笳▶・鳴▶・鳴鶴▶・鳴管▶・鳴雁▶・鳴球▶・鳴▶・鳴玉▶・鳴琴▶・鳴金▶・鳴禽▶・鳴磬▶・鳴▶・鳴弦▶・鳴絃▶・鳴鼓▶・鳴号▶・鳴悃▶・鳴指▶・鳴糸▶・鳴瑟▶・鳴謝▶・鳴鐘▶・鳴▶・鳴声▶・鳴砌▶・鳴▶・鳴▶・鳴噪▶・鳴柝▶・鳴鐸▶・鳴湍▶・鳴鳥▶・鳴笛▶・鳴▶・鳴珮▶・鳴桴▶・鳴▶・鳴鞭▶・鳴鳳▶・鳴籥▶・鳴鸞▶
[下接語]
蛙鳴・哀鳴・猿鳴・嚶鳴・鶯鳴・鶴鳴・雁鳴・牛鳴・共鳴・玉鳴・鳴・剣鳴・鳴・沙鳴・山鳴・耳鳴・自鳴・小鳴・鐘鳴・泉鳴・善鳴・大鳴・虫鳴・長鳴・鳥鳴・馬鳴・佩鳴・飛鳴・悲鳴・風鳴・鳳鳴・夜鳴・雷鳴・鸞鳴・鹿鳴・驢鳴・和鳴
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報