鳴響(読み)なりひびく

精選版 日本国語大辞典 「鳴響」の意味・読み・例文・類語

なり‐ひび・く【鳴響】

〘自カ五(四)〙
① 音があたり一面にひびく。鳴る音が四方にひびいて伝わる。
※西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)五「一切の声の中に最も上れたること、大きに梵響(ナリヒビキ)震ふ雷と音との如し」
名声が知れわたる。評判が、広く世間に伝わる。
浄瑠璃関取千両幟(1767)二「堀江堀江と国々に鳴り響きたる岩川角力の内は」

なき‐とよも・す【鳴響】

〘他サ四〙 =なきとよむ(鳴響)(二)
万葉(8C後)一〇・一九五〇「霍公鳥(ほととぎす)花橘の枝に居て鳴響(なきとよもせ)ば花は散りつつ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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