(読み)かささぎ

精選版 日本国語大辞典 「鵲」の意味・読み・例文・類語

かささぎ【鵲】

〘名〙 カラス科の鳥。全長約四五センチメートルで、カラスより小さい。腹面および肩羽は白色で、ほか金属光沢を帯びた黒色。尾羽は長く、二六センチメートルにも達する。村落近くにすみ、雑食性で、樹上に大きな巣をつくる。中国、朝鮮に多く分布するが、日本では北九州佐賀平野に限られ天然記念物に指定されている。鳴き声がカチカチと聞こえるのでカチガラスともいう。古来、文学上では、七夕説話の星の仲立ちをする鳥として知られる。烏鵲喜鵲。ちょうせんがらす。とうがらす。《季・秋》
書紀(720)推古六年四月(岩崎本訓)「難波吉士磐金新羅より至(まゐ)りて、鵲(カササキ)二隻(ふたつ)を献る」
※新古今(1205)雑下・一七〇〇「彦星行合を待つかささぎのと渡る橋をわれにかさなん〈菅原道真〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「鵲」の意味・読み・例文・類語

かささぎ【×鵲】

カラス科の鳥。全長約45センチ。尾が長く、肩と腹が白く、ほかは緑色光沢のある黒色。雑食性。ユーラシア大陸と北アメリカ西部に分布。日本では佐賀平野を中心に九州北西部にだけみられ、人里近くにすむ。天然記念物。かちがらす。朝鮮烏高麗烏 秋》「月天心又―の渡りけり/霽月
[類語]懸巣かけす尾長

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「鵲」の解説

鵲 (カササギ)

学名Pica pica
動物。カラス科の鳥

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android