鶏頭・雞頭(読み)けいとう

精選版 日本国語大辞典 「鶏頭・雞頭」の意味・読み・例文・類語

けい‐とう【鶏頭・雞頭】

〘名〙
ヒユ科一年草熱帯アジア原産で、古くから観賞用に庭園などで栽培されている。茎は直立して条線があり、赤みを帯び、高さ五〇~九〇センチメートルになる。葉は互生し、卵形あるいは披針形で長さ五~一〇センチメートルで先はとがる。秋、茎頂に赤、紅、黄、白などの小花を密集してつけ、その上縁部が鶏冠状に帯化する。漢名、鶏冠。からあい。とさかけいとう。けいとうか。けいとうげ。《季・秋》
※私聚百因縁集(1257)五「菩薩の夜る夢みる、一人の天童子頭に雞頭を戴ひて来て菩薩を拝す」
② ヒユ科ケイトウ属植物の総称。世界の熱帯に約四〇種がある。
③ 銃で、弾丸が発射できない状態。銃に安全装置をかけた状態。〔五国対照兵語字書(1881)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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