鶚・雎鳩(読み)みさご

精選版 日本国語大辞典 「鶚・雎鳩」の意味・読み・例文・類語

みさご【鶚・雎鳩】

〘名〙 タカ科の鳥。全長六〇センチメートル内外の大形の猛禽背面暗褐色で、頭と体の下面は白く、胸に褐色斑点がある。海や川の近くにすみ、水中の魚を見つけると急降下してあしで捕える。あしの外指が前後に反転し、指の裏にとげがあるのが特徴。世界に広く分布し、日本では留鳥として周年生息し、岩壁の上や樹上に巣をつくって繁殖する。うおたか。すどり。しょきゅう。かくがのとり。
万葉(8C後)一一・二七三九「水沙児(みサご)居る沖つ荒磯に寄する波行くへも知らず吾が恋ふらくは」
山家集(12C後)中「荒磯の波に磯馴れて這ふ松はみさごのゐるぞたよりなりける」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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