大御堂寺(読み)おおみどうじ

日本歴史地名大系 「大御堂寺」の解説

大御堂寺
おおみどうじ

[現在地名]美浜町野間 東畠

鶴林山と号し、真言宗豊山派、通称野間の大坊のまのだいぼう本尊は阿弥陀三尊で恵心作。

寺蔵の大御堂寺縁起によれば天武天皇の時、役行者の開創、聖武天皇の頃、行基が開山となった。大同年中(八〇六―八一〇)空海がここで一千座の護摩を修した。天文三年(一五三四)再興勧進帳(当寺蔵)には、白河天皇の承暦年中(一〇七七―八一)勅願寺として大御堂寺と命名、一山一四坊があり、大坊は別当職として一山を統べた。「吾妻鏡」文治二年(一一八六)閏七月二二日条に、平康頼が尾張守の時、平治の乱で長田忠致父子に討たれた源義朝の墓が荒廃していたので、水田三〇町を寄進し小堂を建て六人の僧に不断念仏を修させた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「大御堂寺」の解説

大御堂寺

愛知県知多郡美浜町にある寺院。真言宗豊山派。山号は鶴林山。「野間の大坊(だいぼう)」とも呼ばれる。源義朝の墓がある。

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