鷹(漢字)

普及版 字通 「鷹(漢字)」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 24画

(異体字)
15画

[字音] ヨウ・オウ
[字訓] たか

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は(よう)。〔説文〕四上を正字とし、「鳥なり。隹(とり)に從ひ、人に從ひ、(いん)の省聲」とするが、声が合わず、声とすべきである。は膺(むね)の初文。鷹を膺に抱いて、「誓(うけ)ひ狩り」をし、神の感応を験(けみ)するもので、鷹・膺・應(応)はそのような鳥占(とりうら)に関連する字である。

[古辞書の訓]
和名抄〕鷹 和賀多加(わかたか)/撫鷹 加太加閇利(かたかへり)/大鷹 於保太加(おほたか)〔名義抄〕鷹 タカ・サクナキ/鷹 ワカタカ/撫鷹 カタカヘリ/鷹白鷹 シラタカ・オホタカ/角鷹 クマタカ 〔字鏡〕鷹・タカ・タカカヘリ・シラタカ・ワカタカ・オホタカ

[語系]
鷹・膺・應ingは同声。膺(むね)に抱く鷹で「うけひ狩り」をし、神意の感応をみる鳥占に関する字で、字の形義も一系をなしている。

[熟語]
鷹架鷹眼鷹狗鷹犬鷹鶻鷹視鷹師・鷹鷹隼・鷹人鷹船・鷹鷹爪鷹馬鷹武・鷹風鷹坊鷹房・鷹目鷹俑鷹鷂鷹揚鷹盧


15画

(異体字)鷹
人名用漢字 24画

[字音] ヨウ・オウ
[字訓] たか

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は(よう)。〔説文〕四上に「鳥なり。隹(とり)に從ひ、人に從ひ、(いん)の省聲なり」(段注本)とするが、声が合わず、に従う理由もない。金文の膺・應(応)の初形であるは、鳥占(とりうら)をする形かとみられ、はおそらくその譌形であろう。重文として鷹を録する。鷹狩りは「うけひ狩り」として行われることがあった。金文の〔毛公鼎〕「大命を受す」は、〔書、君陳〕「多膺受(おうじゆ)す」と同語。また車服の賜与にみえる「金」は、金膺(きんよう)をいう。膺はむね、應は鷹による「うけひ狩り」に、神意がこたえる意。鷹をすえるところを膺(むね)という。

[訓義]
1. たか。
2. 字はまた鷹に作る。

[古辞書の訓]
〔字鏡〕 ハヤブサ・タカ

[声系]
〔説文〕に声として膺・應の二字を収める。鷹はの繁文、また雍も同系の字である。

[語系]
・膺・應ingは同声。は「うけひ狩り」の鷹を抱く形、膺・應はその声義を受ける。臆ikに胸臆・予測の意がある。語彙は鷹字条参照。

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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