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鹿児島県薩摩川内市 さつませんだい〈し〉

日本の地名がわかる事典の解説

〔鹿児島県〕薩摩川内〈市〉(さつませんだい〈し〉)


鹿児島県北西部にある市。
2004年(平成16)10月、旧・川内(せんだい)市と薩摩郡の樋脇町、入来町、東郷町、祁答院(けどういん)町、里村、上甑村、下甑村、鹿島村が合併して成立。薩摩半島の北西部、川内川中・下流域を占める本土区域と、東シナ海に浮かぶ甑(こしき)島列島からなる。市の中心となる川内地区は、奈良時代に薩摩国(さつまのくに)の国府・国分寺がおかれた地。JR九州新幹線の川内駅があり、ほかに鹿児島本線、第三セクターの肥薩(ひさつ)おれんじ鉄道が通じる交通の要衝。川内川河口には重要港湾川内港があり、原子力および火力発電所がある臨海部は、パルプなどの工業のほかエネルギー基地としても発達している。市内にはほかに木材・半導体などの工場が進出。本土区域では稲作のほか、茶・葉タバコ・野菜やブドウ・イチゴ・ナシなどの果物栽培が盛ん。養鶏・肉牛飼育などの畜産も行われる。甑島列島ではキビナゴ・ウニ・イセエビなどの沿岸漁業が盛ん。上甑地区はカノコユリの自生地として知られ、その栽培が行われる。入来地区はかつてこの地を領した入来院(いりきいん)家の『入来文書』で知られる。
麓地区に残る中世からの町並みは、国の伝統的建造物群保存地区に指定されている。清色城(きよしきじょう)跡は国指定史跡。祁答院地区の藺牟田(いむた)池はラムサール条約の登録湿地。市比野(いちびの)温泉は400年の歴史をもつ名湯。甑島列島では陸繋砂州(りくけいさす)(トンボロ)の上に集落を形成。最南端の下甑地区は断崖やナポレオン岩など奇石の景勝地が多く、ダイビングやクルージングなどマリンスポーツが盛ん。上甑地区には礫州(れきす)に潟湖(せきこ)が発達した名勝長目の浜があり、展望所からの眺めが見事。

出典|講談社日本の地名がわかる事典について | 情報 凡例

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