麗か(読み)うららか

精選版 日本国語大辞典 「麗か」の意味・読み・例文・類語

うらら‐か【麗か】

〘形動〙 (「か」は接尾語)
① 空が晴れて、太陽が明るくのどかに照っているようす。春の日をいう場合が多い。うらうら。うらら。《季・春》
※宇津保(970‐999頃)俊蔭「いみじうたかくふる雪、たちまちにふりやみて、日いとうららかにてりて」
② 声が明るくほがらかなさま。
源氏(1001‐14頃)胡蝶うぐひすのうららかなる音(ね)に、鳥の楽はなやかにききわたされて」
③ (心中に隠すところがなく) さっぱりとしたさま。のどやかにはればれしたさま。さわやか。
※浜松中納言(11C中)四「隔てなう、うららかにうち解け給へれど」
うららか‐さ
〘名〙
うららかげ‐さ
〘名〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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